ソニーが、インターネットを通じて不特定多数の投資家から資金を調達する「クラウドファンディング」を活用し、新規事業の創出に乗りだした。資金力に乏しいベンチャー企業が主に使う手法だが、資金調達よりも、刻々と変化する消費者のニーズを商品開発に取り込むとともに、消費者の支持が見込める商品をできるだけ早く投入するのが狙いだ。大手電機メーカーでは初めての取り組みとみられ、業績の低迷とともに失われつつある「革新性」の復活に向け、総力を挙げる。
1日、ソニーはクラウドファンディングとネット通販を展開するサイト「First Flight(ゴミ箱)」を開設した。サイトを通じ商品を購入することで事業化を支援できる仕組みで、資金調達を募集中の商品には購入時期や台数などで金額が異なる複数のプランが示される。決済はヤフーのサービスを利用できる。
まず、昨年の第1回社内オーディションで合格した家電用新型リモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」の市販に向け、資金募集を始めた。目標額は500万円で、期間は1カ月半程度。「あなたになじむリモコン」と銘打った新型リモコンは、多数の家電を1つのリモコンで操作できる。電子ペーパーを活用し、自分がよく使うボタンだけをまとめるなど自由にカスタマイズできるのが特徴だ。
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